ポーラ美術館主任学芸員 内呂博之氏 講演会「メメント・モリ 藤田嗣治と宗教画」

画像:壁に《聖母子》が描かれた礼拝堂内部の祭壇 1966年 ランス市 Vue de l’abside de la chapelle Notre-Dame-de-la-Paix à Reims, Léonard Foujita (1966) © Ville de Reims / photo : Corentin Le Goff
概要
ただいま開催中の「ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ -祈りへの道-」をさらに楽しむために、今回はフジタが描いた宗教画に焦点を当て、その魅力に迫ります。
1910年代よりキリスト教の影響を受けていたと考えられる藤田嗣治は、1959年、72歳でカトリックの洗礼を受けます。彼は生涯を通じて、とりわけ洗礼後から1968年に亡くなるまでの約10年間にキリスト教を主題とする絵画を数多く描きました。
本講演では、メメント・モリ*という思想に寄り添いながら、藤田が宗教画に込めたメッセージについて考えます。
*「メメント・モリ(memento mori)」はラテン語で「死を想え」を意味し、人間の死の必然性を自覚し生の儚さを省みる思想です。美術の歴史においては、中世からバロック期にかけて、髑髏(どくろ)・砂時計・枯花(かれはな)などが象徴として用いられ、現代の美術では「死」と「生の意味」を問うテーマとして継承されています。
日時
2025年11月8日(土)
14:00~15:30(予定)
場所
軽井沢安東美術館内サロン「サロン ル ダミエ」
講師プロフィール
ポーラ美術館主任学芸員
内呂 博之
2001年、東京藝術大学大学院博士後期課程中退後、公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館学芸員(-2013年)。2014年より公益財団法人金沢芸術創造財団金沢21世紀美術館コンサベーター兼キュレーター(-2018年)。現在、ポーラ美術館主任学芸員。専門は美術作品の保存修復、近現代美術史、藤田嗣治研究。
おもな展覧会は、「レオナール・フジタ―私のパリ、私のアトリエ」(2011年)、「フジタ―色彩への旅」(2021年)、「シン・ジャパニーズ・ペインティング」(2023年)。『もっと知りたい藤田嗣治―生涯と作品』(2013年)、『藤田嗣治画集』(2013年)、『猫と藤田嗣治』(2018年)の共著がある。
ご参加について
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